第3章 ハロウィンの花嫁3
貴方side
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バージンロードを歩いてきた佐藤刑事は、祭壇の前で高木刑事の横に並ぶ
神父「高木渉さん。あなたは生涯、美和子さんを守り続け笑顔を絶やさず、幸せにすることを誓いますか?」
高木「はい!誓います!!」
会場内に大きな声が反響する、神父は続いて佐藤刑事の方を向く
神父「美和子さん。あなたはどのような時も渉さんの支えとなり、生涯愛し続けることを誓いますか?」
佐藤刑事は少しの間の後、言葉を紡ごうとして─
バアアンッッ!
と、出入口の大きな扉が勢いよく放たれる
「美和子ーー!!」
開いた扉の先には数人の男が思い詰めた顔で立っていて、どの人も刀や拳銃などの結婚式には似つかわしくない武器を
「そんな奴と結婚するなら殺してやる!!」
男たちは雄叫びを上げながら祭壇にいる佐藤刑事に突っ込んできた
私達は驚愕する中、突然神父が帽子をかぶり空いている方の手で己の顔を掴んで剥ぎ取る
神父の正体は目暮警部だった
目暮「確保ぉー!!」
目暮警部が叫ぶと、参列席にいた刑事たちが両サイドからぞろぞろと現れバージンロードに出てきた
しかも小五郎さんが我先にと先頭に立ちはだかりナイフを持った男を冷静に胸ぐらを引っ付かみ、背負い投げする
乱入者たちに乗りかかった刑事たちがもみくちゃになる中、その下から這い出てきた男が佐藤警部に拳銃の照準を合わせる。
それに気づいたコナンは慌ててボール射出ベルトに手をかけるが靴が違い撃てない様子を近くで見る
その様子を見ながら、私が撃とうとする男に歩いて行こうとした途端
ガシッ
貴「!?」
松田「動くな怜花、近くにいろ」
貴「え、けどっ」
萩原「大丈夫だから」
2人から腕を掴まれ動けない私、研二さんの言葉に戸惑っていた
すると高木刑事は、佐藤刑事を守ろうと前に出る
☆☆
降谷side
降谷「風見!離れろ!!」
俺の叫びに、風見は不思議そうに振り返る
カプセルの中に入っていたピンクと水色の液体はチューブを伝っていき、喉元の透明カプセルの中で、混ざり合う
その瞬間
バアアンッッ
凄まじい爆発が起きる