第15章 ハロウィンの花嫁15
貴方side
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※3年前の出来事は飛ばします
零さんが、簡潔に3年前の11月6日の3時間を語り始める
降谷『これが、3年前のガス漏れ事件の真相だ』
コナン「つまり、今回の事件の被害者が…」
貴「あの時のロシア人…」
降谷「…翌日、松田は萩原同様死にそうになったと聞いた時は驚愕したがな」
萩原「俺も焦ったよ。けど……怜花ちゃんが見つけてくれて助かったんだよね」
松田「……ああ。お前のおかげで俺達は生きてんだよ、ありがとな」
そう言いながら頭を撫でる陣平さんにポカンとなる
貴「…いや、あれは…偶然病院に行ったからで…」
松田「その偶然が俺達を救ったんだよ」
諸伏「…俺もね」
降谷「伊達も含めて。俺達同期が全員で居られるのは、お前が居たからだ」
萩原「ありがとね!」
貴「……っわ、わかりましたからっ、早く話し進めて下さいっ//」
コナン(……凄い俺空気なんだけど…)
面と向かって言われた為、照れた顔を隠しながら話しを勧めてくれと伝える
…いきなり言うのやめて、心臓に悪い…
★★
切り替えたヒロさんは、タブレットを操作し私達に見せる
諸伏「これが、その爆弾の行方」
覗き込んだそれは新聞の記事で
【倉庫で爆発 作業員5名死亡】
と見出しで書かれている、その下には全壊した倉庫の写真がある
これで爆弾に関わっていた者は全員死亡し、残っているのは直接解体した陣平さんと研二さんのみ
けど、2人も爆弾の成分を回収する余裕がなかったらしく、結局何も分からずじまいとなってしまう
ブーブー
と、コナンと私のスマホが鳴る
確認すると風見さんの連絡先が書かれている。
降谷『今回しか使えないが、風見の連絡先だ。それと爆弾の写真と構造も送っておく。
そろそろ、帰る時間だな』
零さんはそう言って組んでいた足を組み替える
降谷『敵は想像以上に危険で手強い。怜花達にも知っておいてほしかったんだ。俺はこの通り身動きが取れない。…よろしく、お願いするよ』
コナン「…任せてよ」
貴「零さんも、私にとって大切な1人ですから」