第13章 ハロウィンの花嫁13
貴方side
蘭「…怜花、ありがとう。松田刑事、萩原刑事よろしくおねがいします」
松田「おう」
萩原「任せて♪」
小五郎さんが心配な蘭の心情を察し、私達は病院内に送り届ける
しばらくして、コナンは前を向いたまま話す
コナン「…そこにいるんでしょ、ボクらに何か用?」
貴「私でも気付きましたよ」
松/萩「…」
?「…」
村中さん達を見送りに病院の玄関まで出てきた時、駐車場に不審な車が停っているのに私達は気づいていた
静かに柱の陰からスーツ姿の男が2人出てくる
コナン「それで、ボクらの誰に用事なの?公安警察さん?」
★★
病院の駐車場に停められた車に私達が乗り込む
後部座席に研二さん、私、陣平さん、コナンの順に乗る
乗車する前になぜか目隠しをされ、向かうところはよほど知られたくない秘密の場所らしい
そして車は、道路を走り目的地に着いたのか止まる
場所は分からないが、向かう先に誰がいるのかは大方予想がつく。
?「降りろ」
ドアが開きコナンから降りていき、誰かが私の腕を引っ張る
?2「目的地まで、連れて行くから」
貴「!」
腕を引っ張る男の声が聞き覚えのある瞬間、安心しながら連れて行かれる
エレベーターらしきもので下降を続け数分後…
止まると同時にコナンと私は背後から目隠しを取られる
陣平さん達は自力で目隠しをとる
先は広い部屋になっていて、正面に二本の太い柱が並び奥にはガラスで仕切られた空間が広がってる
ガラスの向こう側には、人が随分豪華な1人用ソファに座っていて傍にはサイドテーブル。
テーブルの上には黒電話と、水の入ったグラスが置かれていた。座っている人物は黒電話の受話器を取る
プルルル…
コナンは目の前にある壁に設置された受話器をとる
コナン「こんなところに連れてきて、いったいどういうつもり?安室さん…と、桜さん」
降谷『やっぱり、分かっていたんだな』
ギュ…
貴「……ヒロさん」
諸伏「久しぶり、怜花ちゃん」
ここに呼びだしたのは、零さん。そして後ろから変装して抱きしめるヒロさんだった