第12章 ハロウィンの花嫁12
貴方side
__
私達は席を立ち、村中さん全員分奢らせてくれてと言った為お言葉に甘えた
蘭「そういえば、式を挙げる場所、とっても素敵でした!」
蘭の言葉にクリスティーヌさんは嬉しそうに両手を胸の前で合わせた。
渋谷の街が一望できるという場所らしい、のだがあの日は天気が悪く何も見えなかった
コナン「もやがかかってて、よく見えなかったよ」
クリス「…!だったら明日、皆さんで見学にいらっしゃらない?」
村中「おいおい、毛利探偵がこんなときに…」
クリス「いいでしょ?」
甘えた声で懇願し、左手で村中さんの頬に触れるクリスティーヌさん
村中「まぁ、君がそこまで言うなら…」
蘭「ありがとうございます!」
貴「…」苦笑
デレデレの様子の村中さんに苦笑する。
隣では陣平さんは嫌な表情をしていて、コナンや研二さんは同じく苦笑顔
萩原「……まぁ、何となく気持ちわかるかも。俺達もああなるかもね、怜花ちゃんから甘えられたら…」
松田「!!……まぁな」ボソ
貴「…」
ギュッ
松/萩「!?」
貴「私は昔から2人に甘えてますよ。優しくて頼りになる存在です!」ニコ
萩原「………反則//」
松田「これだから無自覚は…//」
貴「??」
手を握りながら気持ちを伝えると、顔を手で隠しながら俯く2人に不思議になる私である
?「……」
☆☆
喫茶店を後にし、村中さんたちは病院の前のタクシーに乗り込み走り去る
蘭「お父さんが言ってたんだけど…村中さん、昔はすっごく厳しい人で『鬼の村中』って恐れられていたそうよ」
コナン「へぇ…今の村中さんじゃ想像できないね」
貴「うん」
蘭「あ、もうこんな時間。私たちもそろそろ帰らなきゃね、コナン君」
そう言いながら、蘭は浮かない表情で夕方の空を見上げる
コナン「…ぼく、怜花姉さんのところに泊まるから蘭姉ちゃんは小五郎のおじさんのそばにいてあげて」
蘭「え、でも…」
貴「大丈夫、博士には言っとくし」
松田「俺等が送ってくから、心配しねーで毛利探偵に付いとけよ」