第11章 ハロウィンの花嫁11
貴方side
蘭「…怜花、まさか自分のせいとか思ってないよね…?」
貴「!」
ムニッッ
貴「!?」
蘭「あの事故は怜花のせいじゃない。お父さんだって助けたくて助けたの……二度とそういう考え方しないで」
貴「……っごめん、ありがと…」
コナン(……蘭)
松田「……いい親友関係だな」ボソ
萩原「だね」ボソ
悲しい表情になりながら私の頬を抓みながら静かに怒る蘭に、泣きそうになりながらも感謝をした
コンコン
その時、病室のドアを叩く音が
蘭が返事をしながらドアを開ける
蘭「どちら様ですか?」
村中「村中努と申します。こちらフィアンセの…」
クリス「クリスティーヌ・リシャールです」
軽く頭を下げた2人。男性の名前に聞き覚えのあった私や陣平さん達は考えてると
蘭「…ああ!昨日の訓練の!」
閃いた様子の蘭を、2人はきょとんとした顔で見つめる
蘭の言葉を聞いた私達も思い出す
☆☆
私達は病院内の喫茶店に行き、コナンと蘭は村中さんたちと向かい合って座る。
隣の4人席に私と陣平さんと研二さんが座る
蘭は昨日訓練があったことを話すと、村中さんとクリスティーヌさんは申し訳なさそうにして謝る
2人の様子に慌てて気にしていないことを伝えてから、蘭はクリスティーヌさんの日本語が上手だと話題を切り替える
クリス「両親ともにフランス人ですが、私は20歳の時から日本で暮らしています」
村中「彼女とは病院で会ったんです、肩を怪我して入院してたときに」
蘭は村中さんから聞いた『運命の出会い』に瞳をキラキラと輝かせてる
コナン「今日はどうしてここに来たの?」
村中「実は毛利探偵には披露宴でスピーチをお願いしていたんだ。私も彼女も"眠りの小五郎"の大ファンだから」
コナン「へぇ…」
村中「まったく許せんよ。毛利探偵を狙うとは…」
蘭「あ、いえ。父は狙われた訳ではなく…」
貴「…外国男性のメモを拾った私が、爆風に巻き込まれて車道に飛ばされた私を庇ったからなんです」
言葉を詰まらせた蘭の言葉を繋ぐように、自分が事実を話す
案の定驚きながらも、小五郎さんに尊敬の言葉を話す村中さん達