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西に旅して恋をする【最遊記】

第2章 出会いは突然に


転生してから、数ヶ月
私と狐さんは西に向かって旅をしつつ、様々な村や街での問題を解決していた。

今は小さら村に来ており、妖怪が多く出て困っていると相談され依頼をこなしていた。

『ふぅ……これで結界は出来たかな』

「ありがとうございます。巫女様
お礼と言ってはなんですが、今晩はぜひとも泊まって行ってください」

『いえいえ、お気になさらず』

「そんな事を言わずに」

『では……お言葉に甘えて』

村長さんの思いに負け私は泊まる事を決めた。
和やかな雰囲気


そんな時

「大変です! 妖怪が!!」

「村に向かって来てるんだ!」

和やかなだった空気は変わり、不安や恐怖が向かってに広がっていく。

『行って来ますね』

「で、ですが……結界までして頂いたのに!」

『ついで、ですよ』

私は笑顔でそう言うと走り出した。
妖怪が出たと言われた場所に向かうと


「経文をよこせぇぇぇぇぇ‼︎」

「おい、悟空! そっちは頼んだぞ!」

「おうよ!」

「三蔵、相変わらずモテますね」

「……うるせぇ」

あれは……あの人達って!?

『三蔵……一行だ』

「そのようですね……」

私と狐さんは草陰から除いていた。

やはり、アニメ通り強い!
そして声優もそのまま!
格好いいじゃん!

嬉しい気持ちで一杯の私
だが、狐さんに

「相手、数で対抗してますね」

『……えっ?』

そう言われて改めて見ると、三蔵達は強いが数で対抗されては苦しいのだろうか

「まだ来るのかよ!?」

「倒してもキリねえなこれ」

「どうします? 三蔵」

「……チッ……」

「まだまだぁ! いけぇぇぇぇ」

『悟空、後ろ!」

「……っ!?」

敵の数のせいで背後にいた1人に気付くのが遅くなった悟空。

『魔風神!!』

すると、辺りにいた妖怪の足元に魔法陣が出現し、身動きが取れなくなった。

「な、なんだ?」

「これは一体……」

「何が起きたってんだ?」

『今の内に倒して下さい!』

「「「!!?」」」

「……。」

私が叫ぶと、悟空、悟浄、八戒は驚いていたが
三蔵は無言のまま私を見ていた。
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