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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第17章 問題15 宇宙へどかん! ~ハイジャック編~


「まあなんで宇宙の塵になりたい言ってるかはわからないけどさァ、いつも窮屈な思いさせちゃってるんだしたまには旅行とか良いんじゃないかな」
「だからってよりにもよってこいつ等に連れて行かせる事ねーだろうが !! 」

 反対だ、と言わんばかりの土方を宥める様に近藤は言う。

「せっかくお誘い来たんだし断ったら悪いだろう。それに何だかんだで彼らは信頼出来る人達だし、優姫ちゃんだって懐いてるし」

 確かに優姫は銀時率いる万事屋メンバーに懐いている。よく遊びに行ったりする位に。

「そうだが……」

 ちらっと横目で優姫の事を見てみると嬉しそうにシンと話をしていた。

「あんなに嬉しそうにしちゃって今更『やっぱり駄目だ』なんて言えませんねィ」

 総悟もそう言ったのだから土方は諦めて折れた。

「ったく……仕方ねェな……」





「うっちゅうっうっちゅうっ !! 」

 嬉しそうにターミナル内を走る優姫の事を見つつ銀時は言った。

「おめーら忘れ物とかしてねェだろうな?」
「銀ちゃんじゃないから大丈夫アル」
「そうですよ」
「なんだよおめーら!お父さんが心配して聞いてやったつーのに !! 」
「いつから銀さんが僕らの父親になったんですか」

 きっぱりと言う新八に銀時は得意げな顔で答える。

「まァ気がついたら、みたいな」
「変な事言ってないでどんどん乗車チェック受けましょう」

 そう言ってから新八はキョロキョロうろうろしている優姫の事を呼ぶのだった。

「お客様、ペットの連れ込みは禁止になっておりまして」
「違うヨ人形だヨ」

 定春を連れて行こうとする神楽の事を呆れながら新八は見ていた。

「姉上も一緒に行けたら良かったのになァ……」

 すると隣に座っていた優姫が得意げな表情で言う。

「じゃあお土産話沢山してあげるの――!」
「うん、そうだね」
「定春ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ !! 」

 神楽の叫び声に顔を上げると、見知らぬ人に噛み付いた定春がそのまま連れて行かれてしまっていた。

「あわわ、誘拐だ――」

 その様子を新八は呆れ顔で見るのだった。

「……なんだあの人?」





「定春がいない旅行なんて楽しめないアル」
「だーからババアに預けとけって言ったんだよ。もう台無しじゃねーか旅行が……」
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