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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第17章 問題15 宇宙へどかん! ~ハイジャック編~


「宇宙旅行―― !? 」

 屯所に顔を出した銀時達に対し、優姫はこれ以上無い位の笑顔で尋ねるのだった。


江戸のトラブル娘
第15話 宇宙へどかん! ~ハイジャック編~


 時は遡る事三十分前、かなり偉そうな態度をとった神楽を先頭に万事屋がやってきた。彼らがやってくるや否、土方が怒鳴り返した。

「かーえーれっ !! 」
「さっさと優姫出せ、この瞳孔開きっぱなしが」
「死んだ魚の目してる奴に言われたくねェっつーの !! 」

 ぎゃーぎゃーと騒ぐ中、新八は落ちついた表情で総悟に説明をしていた。

「実は神楽ちゃんが宇宙旅行の旅四名様を福引で当てたんです。僕らは三人しかいないから、よければ優姫ちゃんどうかな、って思って」
「なるほど、それでウチに来たと言う訳ですかィ」
「ふっ、私が当てたアル。みんな私の事を工場長って呼ぶアルね」

 鼻を高くして言う神楽の事を無視し、総悟は新八に言う。

「まァ優姫を連れて行きたい気持ちはわかりやすけど、いきなり旅行に行かせるなんて心配で出来やせんさァ」
「そう言うと思っていましたけど一応優姫ちゃん本人に話してみよう、って事で来させて頂きました」
「そんな話したら優姫行きたいって騒ぐじゃないですかィ」

 二人のやり取りに気づいた土方と銀時は同時に怒鳴り言った。

「何勝手に話進めてるんだァァァァァァァ !! 」
「新八てめっ………新八の癖に生意気だぞォォォォ !! 」
「土方さん達を待っていたら一生話が進みませんので」
「何訳の分からない事言ってるんですか」

 二人が即答すると、道の向こうからこちらに向かって歩いてくる優姫と菊の姿があった。屯所入口に皆がいる事に気が付くと優姫は嬉しそうな表情で走ってきた。

「ただいま―― !! 」

 ぽふっと土方に飛びついてから銀時の方を見ていつもの様に言った。

「銀にーちゃんも新八にーちゃんも神楽ねーちゃんもこんにちはー」
「おーおー、元気そうだなァ」

 ぐしゃっと乱暴に頭を撫でていると、買い物袋をたくさん提げた菊がやってきて言う。

「今日はお客さんがたくさんだね。お茶菓子でも出さないと」
「菊さん、こいつらにんなモノ出さなくて良い」

 はっきりと言い切った土方に対し、菊は落ち着いた表情で言い返す。

「何を言ってるの。そんなに仲の良い友達なんでしょう?」
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