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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第16章 問題14 おっきくもふもふ


「テメェは暇つぶしに人を殺すのかァァァァァァ !? 」

 再びガタッと立ち膝になった十四郎を近藤は慌てて宥め言う。

「まァまァ、取りあえず問題は解決するんだから落ち着けって」
「……近藤さん」

 近藤に言われてしまい十四郎は舌打ちしながら座る。

「ま、まあとにかく今日一日大人しくしていれば問題解決ですよね?」

 急いで話題を出す新八を横にし、当たり前の表情でシンを連れて外へ優姫が歩いて行くのだった。

「ちょっと待てェェェェェ !! 」

 素早く優姫の肩を掴んで十四郎は言う。

「何処に行くつもりだァァァ!つーか頼むから話聞いてろ !! 」
「えー、お散歩だよ」
「おとなしくしてろって話してたばっかりだろうがァァァァァァ !! 」

 今の状態のシンを堂々と外に連れていこうとしていた優姫に、十四郎はこれ以上ない位に怒鳴るのだった。
 今のシンが何をするか分からない。普段の動物の姿なら問題は無いが人の姿をしているのでは問題大ありだ。


 絶対に優姫を外に出してはいけない。


 そう瞬時に全員が悟って慌てて口々に言う。

「優姫今日の散歩はお休みだ!万事屋と一緒に茶菓子食おう !! 」
「一日くらい散歩休んでも大丈夫だから取りあえず今日は止めておきましょう!」
「優姫今日はこれから雨ですさァ。びしょ濡れになって風邪でもひいたら一大事になるから、今日の散歩は休んで土方さんからかいましょうぜィ」
「総悟お前何どさくさに紛れて言ってるんだァァァ !! 」
「優姫ちゃんっ散歩に行きたい気持ちは分かるけど今日だけは我慢してねっ !! 」
「一緒に定春と遊ぶアルね!」

 慌てふためくみんなの様子を見、優姫は残念そうにシンに話しかけた。

「今日はお散歩駄目だってー。残念だねェ」
「キュー」
「元気出してね」

 よしよしっと頭を撫でている優姫の姿を見て、皆安堵するのだった。





「全くお前コレに懲りたら二度と馬鹿げた事するんじゃねェぞ」

 一段落付き十四郎は総悟の事を思いっきり睨み付けながら言った。その視線に全く怯える事なく総悟はぼそっと呟くのだった。

「……あの薬改良したら耳とか尻尾だけ生える出来るかなァ……」
「テメェは人の話聞いてるのか?アァ ?? 」

 青筋を立てて襟首を掴む十四郎に向かって総悟は真顔で尋ねる。
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