• テキストサイズ

【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第16章 問題14 おっきくもふもふ


 十四郎が怒る中、部屋の中を見た新八と神楽が目を見開いて固まっているのだった。そんな二人に気が付いた銀時がその様子を笑いながら部屋を見て、同じ様に固まる。

「シン大きくなったね――」

 中では金髪の少年の頭を笑顔で撫でている優姫と、その光景を不安そうに見守る近藤がいた。その少年は黒シャツ一枚とトランクスを履いていて、頭から立派な耳が生えているのだった。
 固まっている万事屋メンバーが着た事に気付いた優姫は笑顔で顔をあげて言う。

「あ、みんな来た――」

 へにゃっと笑う優姫にばふっと少年が飛びついた瞬間、銀時は持ってきた着物をばさっと床に落として叫んだ。

「んなァァァァァァァ !? 」
「だから言ったじゃねェか」





「おかしな事もあるんですねぇ……」

 用意されたお茶を一口飲んでから新八は改めて今の状況を見て言う。

「一体何が遭ったんですか?動物が人間になっちゃうなんて」

 少年ことシンの姿を見て尋ねると腕を組んで近藤は言う。

「それがさっぱりでねェ……朝優姫ちゃんの大声聞こえて駆けつけたら既にあの状態でなァ……」
「取りあえず裸でいさせる訳にもいかねェ。隊服を着せてみた所嫌だと暴れて始末がつかねェ」
「で、旦那の格好ならいけるんじゃないかと言う事で呼んだのですさァ」

 十四郎と総悟が続けて言うと、銀時ははっきりと言い返した。

「テメェ等の着物着せれば良いじゃねーかよ」
「「 破かれたら困る 」」

 声を合わせて言った二人に銀時は怒鳴り散らす。

「俺の着物は破かれても良いって言うんかコノヤロー !!!! 」
「良いに決まってるから持って来させたに決まってるだろうが」

 はっきりと言い切った十四郎に青筋を立てていれば、側に寄って着た優姫がにぱっと笑って言った。

「銀にーちゃんとシンおそろいー」
「俺は出来る事なら優姫と揃いになりてェよ」

 ひしっと優姫の事を抱きしめた銀時に十四郎が怒ろうとしたのだがそれよりも早く、シンがガバッと飛びついた為、銀時はシンのタックルを顔面に受け鼻頭を押さえ悶えた。

「シン着物着ようね」

 その光景がもはや見慣れてしまっているらしく、全く気に止めずに銀時の着物を嬉しそうにシンに着せていた。
/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp