第13章 問題11 お花見ワッショイ
「わ――今からみんなで遊ぶんだね」
◆
「いけェェ局長ォ !! 」
「死ねェ副長 !! 」
「誰だ今死ねっつったの !! 切腹だコラァ !! 」
陣地争奪戦の被って叩いてジャンケンポン大会の準備が行われ、真選組からは近藤、十四郎、総悟が。万事屋からは銀時、妙、神楽が出場するのだった。
「きゃー定春~~!」
一人陣地争奪戦をしている事を分かっていない優姫は、定春の背中に乗せてもらって楽しそうにしている。
「えー勝敗は両陣営代表三人による勝負で決まります。審判も公平を期して両陣営から新八君と俺山崎が勤めさせてもらいます」
山崎と新八が審判となり説明をしていた。
「勝った方はここで花見をする権利+お妙さんを得る訳です」
さらっと説明し終わった山崎に対し新八が素早くツッコミを入れた。
「何その勝手なルール !! あんたら山賊 !? それじゃあ僕ら勝ってもプラマイゼロでしょーが!」
すると山崎は懐からソーセージを取り出して真顔で言う。
「じゃあ君らは+真選組ソーセージだ!屯所の冷蔵庫に入ってた」
「要するにただのソーセージじゃねーか !! いるかァァァァ !! 」
怒って言う新八と山崎に向かって銀時が言うのだった。
「んじゃあ俺等が勝った場合は場所+真選組ソーセージと優姫な」
「アンタも負けず劣らず山賊してるな !! 」
勝ったら手に入るモノがソーセージと優姫となって神楽はやる気満々で言っていた。
「私頑張るアル。優姫もソーセージも私達のモノネ」
「馬鹿かー !! お前等馬鹿か――― !! 」
気張って怒鳴る新八を無視し、一線目の近藤対妙が始った。
「キュー」
試合が始まるとのほぼ同時にシンが鳴き、定春の背中から降りると優姫は言った。
「そうだね、お弁当食べよう」
優姫は観戦している隊士達に向かって笑顔で言うのだった。
「シンがお腹空いたって言うから勝負見ながらご飯にしようね」
ごそごそと持ってきた重箱を広げながら優姫は笑顔でいた。
「あ――美味い美味い。やっぱりお菊さん達は料理が上手だな」
「お、この和菓子いつもと違わねェか?」
「ホントホント、美味いなこの和菓子」
勝負をほっておき勝手にお弁当を食べ出しだした隊士達に向かって優姫は笑顔で答えた。
「それ私が作ったの――」