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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第13章 問題11 お花見ワッショイ


「近藤さんは子供じゃねーんだし一人でいたって大丈夫だろう」
「何レギュラーみたいな顔して座ってんだゴリラァァ!どっからわいて出た !! 」

 すると近くから聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえ、其処を見ると妙に殴られまくっている近藤がいるのだった。

「あ、近藤にーちゃんいたー!」

 妙にこてんぱんに殴られている近藤を見て、嫌な予感が的中したと十四郎はこれ以上ない位溜息を付きながら其処へ向かった。

「オイオイまだストーカー被害に遭ってたのか。町奉行に相談した方がいいって」
「いやあの人が警察らしーんスよ」
「世も末だな」

 呆れかえる銀時と新八に向かって十四郎は言った。

「悪かったな」

 銀時が振り返ると其処には真選組が勢揃いしていて嫌そうな表情で言う。

「オウオウムサい連中がぞろぞろと。何の用ですか?キノコ狩りですか?」
「そこをどけ。そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」

 すると銀時はこれ以上ない位めんどくさそうに言ってきた。

「どーゆー言いがかりだ?こんなもんどこでも同じだろーが。チンピラ警察二十四時かてめーら!」
「同じじゃねぇ、そこから見える桜は格別なんだよ、なァみんな?」

 そう十四郎が尋ねると皆が口々に答える。

「別に俺達ゃ酒飲めればどこでもいいッスわ~~」
「アスファルトの上だろーとどこだろーと構いませんぜ。酒の為ならアスファルトに咲く花のよーになれますぜ!」

 その返答に十四郎も本当は何処でも良いと叫ぶ中、へにゃっと優姫が言った。

「ここ桜がたくさん見えて綺麗だねー」

 すると一転、隊士達が口々に叫び出すのだった。

「ここから見られる桜が一番に決まってるだろうがァ !! 」
「そうそう、ここ一番良い !! 」
「酒よりも場所場所 !! 」

 優姫の一言でさらっと意見を変えた隊士達に、十四郎は怒りを隠せなかった。今にでも全員介錯してやりたい衝動に襲われる。

「坂田にーちゃん!」

 優姫は今の状況を全く理解していなかったらしく、嬉しそうに銀時に飛びついていた。

「おー優姫、銀さん優姫の為に最高の場所取っておいたから」
「えへへ、有り難うー」

 へにゃっと笑う優姫を見て十四郎は声を上げるのだった。

「大体山崎に場所取り行かせた筈だろう、何処行ったアイツ !! 」
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