第10章 問題8 銀髪の侍さんを探せ
どう解釈すればいいのか分からなかったのだがとにかく此処に銀時の事を呼べば良いのだと解釈して優姫は万事屋へ出かけて行く事にするのだった。
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「こんにちは~」
ガララ、と万事屋のドアを開けると丁度人が来ていたらしく、銀時が話をしている真っ最中だった。
「優姫ちゃんじゃないの~~。ん~どうしたんだ?遊びに来たのか?」
にこにこっと話しかけてきた銀時に来ていた老人が言った。
「オイ銀さんコノヤロー、人の話聞けっての」
「お仕事来たの?」
優姫が尋ねると、銀時はめんどくさそうに答えてきた。
「なんかジジィが働いてる秀英建設人手不足だから雇いに来たらしいんだよね~」
「仕事持ってきてやったんだからもっと喜べこの駄目天パが」
「天然パーマを馬鹿にするんじゃね―よ」
ぎゃ―ぎゃ―と言い合っている二人を見て、優姫は邪魔をしない方がいいかなァと考えだし、やりとりを黙って見ていた。
「とにかくさっさと来いつ―の」
「めんどくせ―ての。てか優姫来たから無理無理、優姫最優先だから俺」
きっぱりと言った銀時に優姫は慌てて言った。
「あのね、お仕事来ちゃったならまた後で来るから私良いよ」
すると銀時は素早く優姫の手を握りしめて答える。
「優姫ちゃんは本当に良い子だなァ。爪の垢神楽に飲ませてェよ」
「えっとね…………私此処で待ってるから、坂田に―ちゃんお仕事行ってきていいよ?」
じーっと見上げながら優姫に言われ銀時は頭を掻きながら老人に向かって言った。
「テメ―早く終わらせろよ、優姫待たせたら可哀想だろうが」
「オメーがロリコン趣味だとは思わなかったぜ」
取りあえず交渉成立したらしく、銀時は優姫の頭をぐりぐりと撫でて言った。
「んじゃあ銀さんちょっくら仕事行ってくるから優姫は此処でおとなし―く待っててくれよな」
「うん、いってらっしゃい」
にぱっと答えた優姫に悶えつつ、銀時は依頼で出かけて行くのだった。
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「すっぱ―― !! 」
「この酸っぱさが癖になるネ」
銀時を待っている間、神楽と新八と話をしていた。
「優姫ちゃん今日は用事が合って来たんだよね?何か遭ったの?」
人数分のお茶を運んで来た新八に優姫は持ってきた紙を出して言った。