第8章 問題6 モジャモジャぱーらめんと
「次何時遊びに来てくれるの~~銀さん向かえに行くから~~」
「オイ駄目人間離さんか」
べりっと銀時の事を剥がしてから新八は笑顔で言った。
「まあ僕ら仕事の依頼が来ない限り基本此処にいるからいつでも来て良いからね」
「うん、またね!」
ぶんぶんと手を振ってからぱたぱたと玄関へ走っていく優姫の後ろ姿を見ながら、銀時はうだうだと文句を言い始める。
「あ~~優姫ちゃん帰っちゃうからもうやる気ね――」
「何言ってるですか。夕飯の買い出し行きますからね」
「私卵かけご飯が食べたいアル!」
元気よく会話する声を聞きながら優姫は階段をカンカンと降りて言った。
「退に―ちゃん、お待たせ!」
「もう良いかい?」
優姫が戻ってきたのを見て山崎は立ち上がって尋ねた。
「うん、たくさん楽しんできたよ」
にっこにこと答える優姫を見て満足そうに微笑んで言う。
「じゃあ帰ろうか。そろそろ局長も土方さんも騒ぎそうだから」
「うん」
先に歩きだした山崎の後を追いながら優姫はぼそっと言った。
「モジャモジャぱーらめんと」
銀時の天パに優姫は何かしら似たようなモノを感じた様だった。
(2006,7,27 飛原櫻)