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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第7章 問題5 テロリストはヅラ


 今の爆音に大使館の中にいた戌威族がぶわっと出てきてそれを見た新八が声を張り上げる。

「ぬわぁぁぁぁ !! ワン公一杯来たァァ !! 」

 すると今まで大使館横に座っていた僧侶が素早く立ち上がり戌威族を踏み倒し、すたっと銀時達の前に降りて被っていた笠を取ると言った。

「逃げるぞ銀時」

 黒髪の長い髪の毛の男性を見るなり銀時は驚いた表情で言った。

「おま……ヅラ小太郎か !? 」

 すると素早く銀時にアッパーを食らわせながら男性は言った。

「ヅラじゃない桂だァァ !! 」
「ぶふォ !! 」

 ずさっと後ろに吹っ飛んでから銀時は素早く起きあがると怒鳴り言う。

「てっ……てめっ久しぶりに会ったのにアッパーカットはないんじゃないの !? 」
「そのニックネームで呼ぶのは止めろと何度も言ったはずだ !! 」

 いきなりの事態に新八も神楽も唖然と見ていたのだが、こちらに迫ってくる戌威族の事を思い出した桂は走り出しながら銀時に言うのだった。

「話は後だ。銀時行くぞ !! 」

 確かにこの状況でこのまま居たら捕まってしまう。銀時は舌打ちをしながらも急いで走り出した。

「あわわわ……」

 そんな銀時の視界に未だ状況を全く掴めていなく慌てふためく優姫の姿が飛び込み、急いで抱き上げた。

「銀さん !? 」

 その行動に新八が驚いたのだが、銀時の一言に納得するしかなかった。

「このまま置いて行ける訳ねェだろうがァァァァ !! 」
「あわわわわ」





「バッチリ映っちゃってますよ。ど―しよ姉上に殺される」
「テレビ出演。実家に電話しなきゃ」
「わ――テレビに映っちゃった――。おじーちゃんとおばーちゃんに見せたいな――」

 先程の事件はもうテレビに出ていて監視カメラにばっちりと優姫達の姿が映っていていた。
 とは言っても慌てているのは新八だけであり、優姫も神楽も嬉しそうにテレビを見ているのだった。

「何かの陰謀ですかねこりゃ。なんで僕らがこんな目に。唯一桂さんに会えたのが不幸中の幸いでしたよ」

 新八は桂によって案内され匿われた部屋を見て、後ろで横になる銀時に話しかけている。

「誰かビデオに撮ってないかな――。あ、近藤に―ちゃん達は見たかなァ?」
「お、優姫兄弟がいるアルか?」
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