第7章 問題5 テロリストはヅラ
「何処までも着いてきて良いに決まってるだろう?つ―かこの際このまま夜のかぶき町へ……」
「何してるんですか」
「この変態パーマが」
素早く新八と神楽の攻撃を受け、銀時はずざざっと飛ばされてしまった。
「本当に危ないから気を付けてね」
「銀ちゃんの半径100m以内は危険アル」
「多くねェか !? 」
神楽の一言に素早く銀時がツッコミを入れた。
「んまァ取りあえず……」
ガリガリと頭を掻きながら銀時は笑顔で言った。
「よろしくな。えっと…………」
「優姫だよ」
「優姫ちゃんかよろしくな」
ぐしぐしっと頭を銀時に撫でられ嬉しそうな表情をしていたらm先程から騒がしかったらしくぬっ、と人影が現れ言われた。
「オイ。さっきからこんな所で何やってんだてめ―ら。食われて―のかああ?」
「犬……」
犬の姿をした戌威族の門番人が現れ優姫がぼそっと言っている中、新八が慌てて弁解していた。
「いや……僕ら届け物頼まれただけで」
「オラ神楽、早く渡……」
せ、と言おうとした銀時だったのだが神楽の姿を見て素早く頭を叩く。
「犬じゃねェっての、天人だって」
「届け物が来るなんて話聞いてねーな。最近はただでさえ爆弾テロ警戒して厳重体制なんだ帰れ」
そうはっきりと言われてしまい、神楽の手から取り上げた荷物を差し出しながら銀時は言った。
「ドックフードかもしんねーぞもらっとけって」
「そんなもん食うか」
ぱしっと荷物を叩かれるとその反動で荷物は大使館内に飛んでいき、トンと地面に落ちる。刹那ドカンと言う爆音と共に荷物が大爆発するのだった。
それにその場にいた全員がぽか―んとしている中優姫は驚きながらもぼそっと率直な感想を述べた。
「過激なお届け物だァ……」
「……なんかよくわかんね―けど、するべき事はよくわかるよ」
爆発した大使館を見つつ銀時は叫んだ。
「逃げろォォ !! 」
ばっと走り出すと素早く新八が門番人に捕まった。
「待てェェテロリストォォ !! 」
「 !! 」
捕まった新八は素早く銀時を捕まえ、その銀時は神楽を捕まえる、と言うなんともおかしな光景が繰り広げられるのだった。
「あわわわ……」
ぎゃーぎゃーと言い合いをしている銀時達に優姫はどうすれば良いのか分からず、慌てふためいていた。