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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第7章 問題5 テロリストはヅラ


「行ってらっしゃい――」

 優姫は元気よく出かけて行く皆の事を見送るのだった。



江戸のトラブル娘
問題5 テロリストはヅラ



 優姫が此処に来てから早一ヶ月が過ぎようとしていた。
 物事を深く考えないタイプだった事もあるのか、江戸での生活にもすぐになじむ事が出来た。


 その間の近藤の馬鹿兄っぷりや、十四郎と総悟の日常茶飯事の喧嘩風景などを見て優姫は生活をしているのだった。
 が、何か一つだけ文句を言う事があるとすれば…………。


「つまらないよ――」

 縁側でごろごろと転がっていると、庭で布団のシーツを干している女中の菊が困り顔で言うのだった。

「みんな優姫ちゃんの事が大事だから危ない外に出て欲しくないのよ」
「でもでもォ――」
「まあ優姫ちゃんみたいな年頃の子をずっと屯所に閉じこめておくのも問題だし、今日近藤さんが戻って来たら私の方から言ってあげるから元気出しなさい」

 パンパンとシーツのシワを伸ばしながら言う菊に優姫はガバッと起きあがって言った。

「本当―― !? お菊さんありがとう―― !! 」

 優姫は菊に抱きついてそう言うのだった。


 屯所に来てからと言うモノ優姫は外は危ない、と言う事から一度も外に出してもらっていないのだった。


 生活に必要なモノは総て買ってきて貰っているし、何一つ不自由などはしていない。
 それに毎日の様に近藤や総悟達がたくさんお土産と言って買ってくる物だって山ほどある。不自由のふの字も無いのが現状なのだ。
 とは言っても優姫はまだ子供だ。
 外に遊びに行きたいと思うのが当たり前の事であり、軟禁状態である今の環境が良いモノとは決して言えない。


「さて洗濯物も一通り干せたしお茶にでもしましょう」
「は―い!」

 優姫は嬉しそうに手を挙げて返事をした。

「近藤に―ちゃん達何時帰ってくるのかなァ……」

 縁側でのんびりとお茶をしていたのだがやはり暇であるのが事実の為、優姫はつまらなそうな表情で空を見上げて言った。

「そうねェ……今日は潜入捜査のお仕事だって言ってたから、帰りは夜になるかもしれないわねェ」

 同じく空を見上げた菊はそう言った後に思い出した様な表情で言ってきた。

「そうだ優姫ちゃん、良いモノあげるからいらっしゃい」
「?」


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