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【銀魂】江戸のトラブル娘【逆ハー夢小説】

第4章 問題2 煙草よりもチュッパチャップス食べて


 ぐりっと頭を撫でて言われ、優姫は笑顔で言った。

「うん、高杉にーちゃん私助けてくれたからお手伝いする !! 」

 手を挙げて元気に言った優姫を見て晋助は言った。

「ただし俺達攘夷志士と関わりある事を言ったら駄目だから分かってるだろうな」
「うん、約束。えっと……ジョジョ?」
「攘夷志士だ」

 お約束の様な優姫のボケを軽く無視し、晋助は言うと優姫にこれからの事を説明した。


 迷子として真選組の者に保護され、行き場が無いから屯所に置いてもらえる様に説得をし、それから真選組の行動などの情報を総て攘夷の方へ回す。


「うん、分かった。ちゃんとやるよ。高杉のにーちゃん」

 にっこりと答えた優姫の頭を撫でてから晋助は言うのだった。

「後そうだな。高杉って言っただけで気付かれるかもしれねェから俺の事は下の名前で呼べ」
「晋助にーちゃん?」
「晋助」

 訂正をされられ、優姫はにこっと微笑んで言った。

「晋助!」

 その瞬間に晋助はちくっと胸の痛みを感じた。

「ほれ、もう行け。暗くなる前に行かなきゃ意味ねーからな」
「うん、行ってきます!」

 ぶんぶんと元気よく手を振ってから優姫は真選組屯所へ向かって走って行くのだった。





「晋助様、急にあの娘を真選組の奴等に送ったりして何かあるっスか?」

 また子が訪ねて来て、晋助は咥えていたチュッパチャップスを出して言った。

「あれだけ警戒心の無い天然馬鹿だ、真選組の奴等もまさか俺達攘夷浪士の回しモンだとは気付けねェだろうよ」

 晋助は思いっきりチュッパチャップスを床に投げ捨て踏みつぶすとはっきりと言い切るのだった。

「使えるモンは使う。それだけだ。あの馬鹿は大いに使い道のある捨て駒だ」


 晋助の本音も知らず、優姫は真選組屯所へ向かって走っているのだった……。
(2006,8,12 飛原櫻)
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