【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第4章 第2話 私と幼馴染み
「たけちゃんちゃんと聞いてる―― !? 」
「はいはい、聞いてるって」
「本気で聞け―― !! 」
部活が終わり帰るや否、勝手に自室に入られていた私の姿を認識していた。それと同時にわーわーと騒ぎ立てる私の事を、幼馴染みは呆れ顔で対応しているのだった。
私と
第2話 私と幼馴染み
「風紀委員なんか絶対に嫌だ―― !! 」
かれこれ一時間以上そんな事を繰り返し言う私に、幼馴染みである山本武ことたけちゃんは慣れた様子でいた。
そして荷物をかたづけつつ、私の隣に腰を下ろして言った。
「だからその格好止めた方がいいって、何度も言っただろう?綾と有美にも散々言われてただろ?」
二人だけでなくたけちゃんにまで全く同じ事を言われてしまい、私は頬を膨らませた。
確かに校則違反をしている私の行動が風紀委員に目を付けられている原因である。でも納得出来ないので言う。
「たけちゃんまでそう言う――。綾も有美も同じ事言ってさ――。何よみんなで」
性格から私はどうしてもリボンを付けたくないし、ニーハイは勿論の事、メッシュもピアスも好きだ。
美意識に拘っているのではなく、折角開けたピアスホールを塞ぎたくないし、一部分だけのピンク色が気に入っているから直したくない。
ぶすっと頬を膨らませながらいじける私の頭を、ポンポンと宥める様に叩きながらたけちゃんは言った。
「まあ音羽のその格好も個性の一つだもんな。でも風紀委員に前々から目付けられてたんだろう?実際に注意もされてたんだろ」
そう、私のこの格好の事で何度も風紀委員が私に服装を直せ、と言われていた。でも服装なんて個人の自由なんだから、ほっといて欲しいと思っていた。
何よ服装くらいで……、そりゃあ学生服なのだから違う事をしたら確かに校則違反だけど。
でも……。
「てゆーか風紀乱してるの向こうの方が酷いじゃん―― !! リーゼントの不良の集まりじゃないの !! 制服だって学ランじゃん!ブレザーじゃないし !! 」
納得出来ないと再び騒ぐ私の事をたけちゃんは溜息を漏らしながらに見ていた。
勿論だけれど、たけちゃんも私の風紀委員長嫌いを知っている。綾と有美以上に奴に関する愚痴を言っていたから。