【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第3章 第1話 私と風紀委員長
でも私の風紀委員長嫌いはそれとは別である、そして付き合い長い親友二人を呆れさせる位に、確かに私の風紀委員長嫌いは尋常じゃ無い。委員長の名前を聞く事すら鳥肌が立ってしまう程なのだから。
今また考えただけでも鳥肌が……。
鳥肌立つ腕をゴシゴシと擦っていると、ハァと言う溜息の後に言われてしまった。
「てか其処まで風紀委員長嫌いなら、まずはその格好どうにかしたら?」
綾がそうやって正論を言うと、有美も私の事を見て頷いきながらに言うのだ。
「そうだね。そんな不良丸出しの格好してるから、風紀委員に目付けられちゃうんだよ。一応風紀委員、だから校則違反の取り締まりしてるんだよ?」
「むぅぅぅぅぅぅ……」
有美の言葉に私が不貞腐れながらに唸っているとじーっとこちらを見て、綾は言い切る。
「ピアスにオーバーニーソックス。女子生徒なのにネクタイ着用。で、トドメにピンクメッシュ。アンタ馬鹿でしょ?」
確かに綾の言う事は正しい。校則を全く無視した格好をしている私はいわゆる不良だ。
「だってリボン嫌いだし――良いじゃんオシャレしたってさぁ……」
「「 オシャレじゃないでしょ、どう考えても 」」
声を合わせて二人にはっきりと言われ、私は苦虫を噛みしめた表情をするのだった。正論にぐうの音も出ないのだから。
「それでいつも風紀委員に捕まらない為に早起きしてるのに、どうして寝坊したの?」
有美に言われ、私は誤魔化せない空笑いを返した。
「アンタもしかして………」
私の反応に呆れ顔でいた綾が突然目を見開いて固まった。有美の方を見ると同じ様な状態になっていた。と言うよりも………クラス中の人間が、同じ様にこちらと言うか私を見て固まっているのだ。
「ん……?」
何を急に固まったのかと思った瞬間、突然右腕を掴み上げられ、驚くのと同時に鳥肌が身体中を駆けめぐった。
この反応はもしや…………。
慌てて振り返ると其処には、無言で私の腕に何かを通して居る雲雀恭弥の姿が在った。
「ギャァァァ !? 」
私が悲鳴を上げる中、作業を終えたらしい雲雀は涼しい顔で私に言い放った。
「君……今日から風紀委員ね」
「は…………?」