【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第10章 第8話 私と入ファミリー試験
まぁある程度運動神経が良い私達と比べ、ダメツナと呼ばれている綱ちゃんは運動神経が良くないのだから嫌な気持ちでいるのだろう。
「さあ逃げろ!」
ザッと走り出したたけちゃんの後に続いて、私と綱ちゃんも走る。リボーンと言えば容赦なくナイフを投げ続けてきている。
中々投げ慣れている感じみたいだったけど。そもそも何処からこんな量のナイフが出てきているのか地味に疑問。
「あぶなーい」
ひょいひょいっとナイフを避けているのだけれど、地面に刺さっているナイフを見て思った。ナイフ……オモチャじゃなくて本物なんですけど。
ギラリと太陽光を浴びて光るナイフ。斜めの角度でもしっかりと地面に刺さっている。それなのに全く気が付かず、未だにオモチャだと思い混んで笑いながら逃げているたけちゃんは本当に大した奴だと思う。
「次の獲物はボウガンだ」
そんな事を考えている間にリボー ンはどうやら先回りをしていたらしく、逃げていた先でボーガンを構えていた。
うん、アレも多分ゴム鉄砲じゃなくて、本物のボーガンで間違い無さそう。
少し呆れ気味の表情をしていたら、バチッと目が合いにぃっと意味あり気に笑われた。
「音羽思った以上に反射神経いいじゃねーか」
「お褒めの言葉ありがと。コレでも不良、喧嘩なんて日常茶飯事だよ」
見た目からと性格の所為か、上の学年の人達から目をつけられる事は多い。よく分からないのだけれど、たけちゃん関連でなんか近寄ってくる人も多い。
それと最近は雲雀から逃げる事が多くなっていて、ソレも関係していそうだなぁ。
「タダでは転ばないからね」
雲雀の存在を頭から消してにこっと微笑んで言うと満足したのか、リボー ンの表情が動いた気がした。
「ガハハハハハハハ !! 」
「今度は何だ?」
高笑いに反応して全員で非常階段の方を見ると、一人の少年がなにやらぎゃーぎゃーと騒いでいた。
どうやらリボーンに用事があるらしい。が、しかしリボーンは完全無視で私達に向かって攻撃を続行してくる。シカトだ。
「おチビごめんね。今忙しいから!」
そう一言だけ声を掛け、逃げ続けていたら突然ミサイルが飛んできた。
一瞬何でミサイル?と考えてしまった為に逃げ遅れそうになったのだが、そこを素早くたけちゃんに腕をひかれて庇われた。たけちゃんは一息つくと多少真面目な表情になった。
