【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第10章 第8話 私と入ファミリー試験
焦っていたのか、どうかは分からないけれど、今頃リボーンの事に気が付いたらしく、綱ちゃんはかなり驚いていた。
リボーンはたけちゃんの事を見定める様に見つめる様に、じーっと見てさらっと言う。
「弟じゃねーぞ。俺はマフィアボンゴレファミリー殺し屋リボーンだ」
まだマフィアに拘ってるみたいだなぁ。設定から入るのが子供に取っては大事な事なのかもしれないけれど。慌てる綱ちゃんをよそに、たけちゃんは笑いながらリボーンに言った。
「そっか。そりゃ失礼した。こんなちっせーうちから殺し屋たぁ大変だな」
「そーでもねーぞ。お前もボンゴレファミリーに入るんだぞ。もちろん音羽も一緒だ」
きっぱりと言うリボーンに慌てている綱ちゃんに対して、たけちゃんはいつも通りの笑顔で言う。
「まーまー相手は子供じゃねーか。俺らもガキん時やったろ?刑事ごっこだのヒーローごっこだの」
たけちゃんはそう言うけれど、まぁマフィアごっこする子供なんて、リボーン以外今の所見た事ないけれどね。わざわざ言わないけど。
上機嫌のたけちゃんはひょいっとリボーンを肩に乗せて、立ち上がった。
「ファミリーの十代目ボスはツナなんだ」
「っほ――そりゃまたグッドな人選だな」
「うわ――――――っ !! 」
仲良さげにしているたけちゃんとリボーンの様子を見て、綱ちゃんは非常に驚いていた。
「どーかした?」
「や…………リボーンの奴俺がちょっと触れただけで半殺しにする癖に……」
綱ちゃんの言葉に二人の上下関係を考えてみた。赤ん坊に勝てない中学生……なんだそれ。どういう関係?この二人は……。てかリボーンにすら勝てないのか綱ちゃんは……。
(まぁ、見たまんま綱ちゃんって弱そうだもんなぁ)
私が相手にして本気にしなくても、綱ちゃん程度ならば簡単に手を捻れる気がした。てか、絶対に出来る。
「よーし分かった。んじゃ俺も入れてくれよ、そのボンゴレファミリーってのによ」
たけちゃんの一言にリボーンはニカッと笑い、綱ちゃんは慌て、隼ちゃんは気に入らないと舌打ちしていた。三者三様の反応だったので、見ている方は結構面白い。
「で、何すりゃいいんだ?」
「まず入ファミリー試験だぞ」
「っへ――試験があんのか。本格的じゃねーか」
たけちゃんの肩から飛び降りながら、リボーンは言う。