【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第9章 第7話 私とリボーン
「そうでもねーんだな、これが」
無関係です、と言う私の姿に対し、にぃっと笑ってリボーンは言った。
「アイツの性格知ってるだろう?お前がファミリーに居れば、多少なり来るかもしれないだろう」
そう言い切ったリボーンの発言に私の思考が止まった。暫く思考回路が上手く回らずにいたけれど、ゆっくりと理解が出来た。………ん?つまりそれって………。
「私をエサに雲雀恭弥ファミリーに入れるって言う魂胆かァァ !! 」
私の存在を利用して、雲雀の事を引き入れようとしていると断言された。人の事なんだと思ってるんだ、この子供はァ。
「そうだ」
「しかも言い切っちゃったし !! 無理無理絶対嫌だからね!」
雲雀となんか関わりたくないので、ぶんぶんと手を振ってファミリー入隊?を断ると、にやっと言い付け足された。
「山本の奴もファミリーだぞ」
「……たけちゃんも?」
「そうだ」
たけちゃんの名前に全力拒否していた気持ちが少しだけ薄らいでしまう。てか何時の間にそんなにの入ったんだろう………。
たけちゃん人が良いからなぁ……。綱ちゃんの事も変に気に入っているみたいだし、綱ちゃんだから、って感じしかしない。
「たけちゃんがいるのかぁ………」
「それなら文句ないだろう」
「ん――――」
リボーンの言葉に真剣に悩んでしまう。雲雀は嫌いだが、たけちゃんは好きだ。
雲雀を呼び寄せるエサになるのはごめんだが、たけちゃんと遊べる機会が増えるなら良いかもしれないなぁ……。
雲雀を嫌だと言う気持ちと、たけちゃん達と遊べる気持ちを天秤に掛けて悩む。いや、悩む間もなくたけちゃん達を選ぶのだけれど。
そんな事を腕を組んで考え込んでいると、階段を慌てて駆け下りてきながら叫んだ奴がいた。
「リボー ン !! 何してるんだよ !! 」
息を上げて駆け下りてきたのは、マフィアボス(らしい)の綱ちゃんだった。ぜーぜーと呼吸をしている綱ちゃんは、私と目が合うと目ん玉飛び出ているのではないかと言う程の驚き顔になった。
「あ、綱ちゃんやっほ」
「何で音羽とリボー ンが一緒にいるの !? 」
異色過ぎる組み合わせだったのか、綱ちゃんはかなり困惑しているらしい。まぁ、当然だけれど。初対面だし。