【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第9章 第7話 私とリボーン
そんな綱ちゃんに対して、リボーンはあっさりとさも当然、と言った表情で説明していた。
「今山本音羽をファミリーに誘ってた所だ」
「何勝手な事してるんだよ !! 」
リボーンの言葉を聞き、綱ちゃんは階段を慌てて降りつつ、焦った様子で私に向かって言う。
「リボーンの言う事本気にしなくて良いから!忘れちゃって平気だから !! 」
「ボスは大変だねぇ」
「マフィアのボスなんか俺ならないから !! 」
私の反応に必死に叫ぶ綱ちゃんの事を一蹴りして、リボーンは私に向かってハッキリと言う。
「取りあえずお前、ファミリー決定な」
「え、何?否定権無しなの?」
「おう」
否定権はない、と言わんばかりに言われてしまい困った表情で言う。
「何ソレ困るなぁ~~。将来の職業『マフィア』?天国の家族泣いちゃうよ。別に今の所、将来の夢とか無いけどさぁ」
「マフィアも悪くねーぞ」
「リボーン !! 」
蹴られたダメージから復活したらしく、起き上がった綱ちゃんは怒り言う。
「音羽は友達だし女の子だし、お前の変な世界に巻き込むなよ!」
「お前は分かってねーな」
綱ちゃんの言葉にくるっと振り返ってリボーンは言い切ったのだ。
「音羽は将来ファミリーにとって、外せない奴になるんだぞ。ぼやぼやしてると他のファミリーに盗られるだろう」
「どういう意味だよ !! 」
意味の分からない言い分にリボーンに向かって言っていたけれど、綱ちゃんはハッキリと言われていた。当事者である私等無視して。
「音羽は生まれもってのマフィアファミリーの才能持ってるだぞ。その内才能が開花するから、開花する前の今の内に入れておくしかねーだろうが」
「え、何々?私そんな才能持ちなの?てかマフィアの才能って何?」
私が尋ねるとリボーンは、重要な事は今は告げない表情をしつつも、しっかりと頷く。対照的に綱ちゃんは相変わらず慌てている。