【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第9章 第7話 私とリボーン
「よぉ」
「ん?」
私は一人校内を徘徊していた所、突然変な子に声をかけられた。
私と
第7話 私とリボーン
「アンタ誰?」
声の主の位置が低く、視線を下へ落とすとスーツを着込んでいる変な赤ん坊がいた。
なんだこの子はと思いながら、ひょこっとしゃがみ込んで尋ねると、その子はさらっと自己紹介をしてきた。
「俺はイタリアのマフィア、ボンゴレファミリーの殺し屋リボーンだ」
「ふーん、それはわざわざ遠くからお疲れ様だね」
何を言っているの全く理解出来ないけれど、取り敢えず話を合わせておく。それにしてもマフィア世界は大変なんだなぁ……。こんな歳から殺し屋になるのか。
「で、その殺し屋さんが私になんの用?」
マフィアに知り合いなんていないし、そもそも殺し屋で私の命を狙っているならば、声を掛けずに殺す筈。そもそも命を狙われる身の覚えも無いので、尋ねてみるとリボーンはさらっと私に言った。
「お前ファミリーに入れ」
「何処の」
「ツナのファミリーだ。アイツはボンゴレ十代目なんだぞ」
リボーンの言葉にこの間の事を思い出した。そう言えば隼ちゃん綱ちゃんの事『十代目』って呼んでたけど、変なあだ名だとは思ったけれど、そう言う意味だったのか……。
「じゃあ綱ちゃんはボスか」
取りあえず適当に話合わせればいいか。正直綱ちゃんがマフィアのボスになんて見えないし。適当に相手にしてキリのいい所で終わりにすれば良い筈。
「そうだぞ。とは言ってもまだ十代目になる為に修行中だけどな」
「大変だねぇ――」
「俺が家庭教師で鍛えてやってるんだ」
ドドン、と言い切るリボーンの事をじっと見た。ほへ――。今時の『ごっこ』遊びは凝ってるなぁ……。綱ちゃんも子供の相手大変だな。
「で、何で私の事誘うの?」
「お前雲雀恭弥と関わりあるだろう」
「アイツの名前出すと殴るよ」
雲雀の名前を出され、無意識に握り拳を作ってしまった。てか何でコイツ雲雀と私の事知ってるんだ……。エスパー?エスパーか?
「雲雀は将来ファミリーに必要な人物になるからな」
「だったら好きに誘えば良いじゃん。私関係ないし」
そうそう、私と雲雀は無関係、無関係――。雲雀なんて人知らない知らない。
誰?小鳥さん?ああ、そう言えば雲雀って種類の鳥がいた気がする。小鳥さんね。