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【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】

第8章 第6話 私とボンゴレファミリー


「山本テメー十代目の前で女自慢か?」
「獄寺くんそんな言い方駄目だってば……」
「ははは何言ってるんだよ、さっき説明しただろ?俺の幼馴染みだって」


 へらへらっと笑うたけちゃん。そんなたけちゃんに噛みつく獄寺隼人。その二人の事をオドオドと見ている沢田綱吉。


 正反対の性格をしているのは勿論の事だけれど、たけちゃんとはそもそもタイプが違う。二人は異色って言えば異色な組み合わせかもしれない。どういう経緯で仲良くなったんだろう……。

「ほら音羽、自己紹介自己紹介」

 たけちゃんに言われ、私はそう言えば忘れていたな、とぺこっとお辞儀をしてから言う。

「んと一応たけちゃんから事前に聞いてるかもしれないけど。私の名前は音羽、山本音羽だよ」
「「 山本?  」」

 私の名字を聞くなり、二人は不思議そうに顔を見合わせていた。なのでたけちゃんの事を見てみた。するとたけちゃんはへらへらと笑いながら言ってきたのだ。

「あ、そう言えば言ってねーっけな」
「えっと……山本の従兄弟?」

 控えめに尋ねてきた沢田綱吉に対し、たけちゃんは何も説明していないのだな、と判断しながら私は手を振って答える。

「んーん、赤の他人」
「俺と音羽は戸籍上では兄妹なんだよ」

 私の言葉に被せる様に、さらっと言ったたけちゃんに対し、獄寺隼人は眉間に皺を寄せながら言う。

「はぁ?何だそれ」

 たけちゃんの事を半ば睨むような視線を送るコイツに、たけちゃんは嫌われているのかと思いつつ私が代わりに答えた。

「んと私の両親、私が幼稚園の時に交通事故死しちゃってね。山本のおじさんとおばさんが私の事引き取ってくれたから。あ、本名は如月音羽ね」

 そうさらっと言った私に対し、沢田綱吉は青褪めた顔色をしながらオドオドしながら尋ねてくる。

「わ……悪い事聞いちゃったかな……」
「別に」
「別にって………」

 内容が内容だと言うのにあっさりと伝えた。事実だし、隠した所で何時か知られる事なのだから、隠す理由もない。しかし私の言葉にエェー、と言わんばかりの表情をする沢田綱吉を横に置き、私はたけちゃんに言った。
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