【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第8章 第6話 私とボンゴレファミリー
「姐さん、向かえに来ました」
「誰が姐さんだァァ !! 」
当たり前の様に教室に現れた草壁に向かって、私は思いっきり黒板消しを投げつけやった。
私と
第6話 私とボンゴレファミリー
草壁も私の扱いには慣れているのか、方に当たった黒板消しの所為で白くなってしまった部分を叩きながら、さも当然かの様に告げてきた。
「恭さんが呼んでますので来て下さい」
「次、その名前言ったらそのリーゼントもぎ取るからな」
釘を指すようににっこりと笑顔で毒づいてから、私はお弁当を持って草壁の事などいない扱いて、足早に教室を出て行こうとした。
「あれ?音羽何処か行くの?」
「珍しいね。あ、もしかしてやっと諦めて風紀委員長と一緒に食べるの?」
違うと分かった上でからかう様ににやにや、っと笑って言った綾に私は真顔で言い返してやる。
「殴るよ」
拳を作った私に対し、綾に対して溜息を付いてから、有美は対照的に落ち着いた様子で尋ねてきた。
「誰かとお昼一緒に食べる約束でもしたの?」
「うん、たけちゃんに誘われたの」
たけちゃんの名前を言った途端、二人の会話がトーンが上がり、まるでピンク色に早変わりした。
「きゃ――山本君とだって――」
「山本君格好いいよね――」
二人の反応に呆れていると、綾は私の腰を肘でつつきながら言う。
「あんな格好いい人が幼馴染みなんてこの幸せ者め――」
「何訳の分からない事言ってるのよ」
たけちゃんはたけちゃん。それ以下でもそれ以上でもない。そもそも周りがたけちゃんの事で騒ぐ理由が、いまいち理解出来ない。
そんなに騒ぎたくなる様な奴だったか?たけちゃんって……。
「なんか友達紹介したいらしいから。んじゃ待たせたくないし、私行ってくる」
ひらひらっと二人に向かって手を振ってから、私は未だ廊下にいる草壁に言った。
「着いてきたら殴るよ」
再度着いてくるなと釘を打ち、私は急いで屋上へ向かっていった。
◆
「はへ――。たけちゃん何時の間にこんな友達出来てたんだ」
屋上へ来ると学年で有名な『ダメツナ』と呼ばれる沢田綱吉と、そう言えば外国から来た帰国子女と言う事で私のクラスでも騒がれている獄寺隼人がいた。