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【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】

第6章 第4話 私と部活動


「最近名前言われても蕁麻疹出ない位に平気になってきたんだから、そのまま好きになれっ!クラスの為よ!」

 綾のその一言に私は立ち上がって怒鳴ってしまった。我慢出来ずについつい、だ。

「結局はクラスの為の生け贄かァァ !! 」

 クラスの為とは言えども、雲雀恭弥と共に生きろなど冗談じゃない。そんな生活する位なら死ぬわ、今すぐ死ぬ!

「まだ?」
「ぎゃ―― !! 何時の間にか背後にいるし !! 」

 ぴったりと私の背後に立つ雲雀に対し、怯えた親友二人は慌てた様子で私を売り飛ばしたのだ。

「もう話終わったのでっ !! 」
「無理矢理でも良いのでどうぞどうぞ !! 」
「こらァァ!親友を売るなっ!薄情者!」
「じゃあ遠慮無く」

 がしっと首輪に付いている鎖を握りしめて、雲雀はずるずると私を教室から連れ出そうとする。冗談じゃない!
 今はどうしても野球部に顔を出さないといけない理由があるんだ。
 それを抜きにしても雲雀の相手など不可能である。

「部活あるから絶対に帰らない!そもそも私が何処で何しようとアンタには関係ないし、勝手でしょ !? 」

 雲雀が掴む鎖を掴んでぐぃっと引っ張って抵抗をすると、雲雀の奴はぼそっと呟いていた。

「………弱い奴等が群れてるの見ると潰したくなるんだよね」
「誰が弱い奴等だ―― !! 」

 雲雀の言葉にぐわっと手をあげた私を見て、綾と有美が大慌てで飛びついてきた。

「音羽落ち着け―― !! 」
「駄目駄目駄目っ!雲雀さんだけは駄目だってば!」

 がっしりと押さえつけられながらも私は暴れた。
 百歩譲って私自身を馬鹿にされるのは良いとしよう。だけどたけちゃん……いや、野球部を馬鹿にされるのは我慢出来ない。

「だってコイツたけちゃん達の事馬鹿にしたんだよ―― !! 」
「『たけちゃん』?」

 たけちゃんの名前にぴくっと反応を示した雲雀に、二人は慌てて私の口を塞ぐ。
 息は上手く出来ないし喋れないし、バタバタと暴れる私に一言雲雀は言う。

「『たけちゃん』って……誰?」

 雲雀の様子に有美は出来るだけ小声で言ってきたのだ。

「馬鹿―― !! 山本くん目付けられちゃうでしょ !! 」
「何で?たけちゃん関係ないじゃん!」
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