【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第6章 第4話 私と部活動
「帰ろう」
「黙れ、消え失せろ」
並盛に居る限り、今日も今日とてバトルなのだ。
私と
第4話 私と部活動
バチバチと先程からずっと教室ドア前で火花を散らしながら睨み合っている私と雲雀恭弥に、クラス中が怯えている。正確に周りが怯えているのは雲雀に対してだけなのだが……。
雲雀恭弥は並盛中学校の風紀委員兼不良の頭。弱くて群れる人達は問答無用で叩き潰すと言う、タチの悪い不良集団の頂点。
目を付けられたら最後。それがこの学校……いや並盛町での決まり事の様なモノだった。
そんな雲雀の事を怯えない生徒は片手でも余る位だ。私のクラスも例になく、毎日の様に教室に現れる様になってしまった雲雀の存在に怯えきっているのだ。
「帰るよ」
「だ~か~ら~~、今日は部活動あるって言ってるじゃん。それ以前に誰が一緒に帰るか消えろ、去れ、変態」
雲雀に対して毒づく度にクラス中が怯えかえる。それでも引き下がらないのは、私が雲雀恭弥を嫌っているからである。
生理的に無理なモノは無理なのだから。
「ちょっと音羽っ !! 」
「ちょっと音羽借りますっ!」
流石にこの空気はマズイと思ったらしく、綾と有美が慌てて私を教室の奥へ引き込んだ。
「二人とも何?」
「『何?』じゃないよ!もう何してるのよ !! 雲雀さん今にも教室破壊しそうな勢いじゃないの !! 」
雲雀の奴に聞こえない声量で慌てふためく綾に、対し私はキッパリと言い切ってやる。
「壊したければ壊せば良いじゃないの。修理費はどうせ向こうが出すのだから」
「もう音羽!そう言う問題じゃないでしょ!あ――もうっ……音羽も根が不良だから困ったなぁ……」
元々待たされているに近い状態である雲雀の事を、更に待たせている。どんどんドス黒いオーラを出しているのだから、ちらちらと雲雀の様子を伺いながら、有美は話を続ける。
「クラスの為にも今日は部活休んで、一緒に帰れば良いじゃないの!いつも一緒に帰ってるんでしょ?」
「帰ってない!」
毎日の様に授業が終わると当たり前の様に向かえに来る雲雀を無視し、たけちゃんと帰っている。その後を雲雀が付けているだけだ。一緒に帰って等、一度たりともない。
「良いじゃないの!一日ぐらい一緒に帰っても !! 」
「冗談じゃないよ!二人とも私の雲雀恭弥嫌い忘れたの !? 」