【原作沿い夢小説】私とー日常編ー【復活/雲雀恭弥】
第5章 第3話 私と風紀委員の仕事
「だって雲雀さんに逆らったら殺されるもん。運が悪かったと思って諦めれば?てか雲雀さんのその趣味……ぷぷっ」
並盛風紀委員には関わるな、逆らうな、が並盛のルールである。なので、彩の言う事は間違っていない。
でもそんな状況を作っている雲雀に殺意を抱くし、私の不幸を笑う彩に怒りを感じてしまう。
やっぱり今すぐにでも雲雀の野郎を殴り殺したい…。
「でも風紀委員長必死だね。音羽捕まえる為にわざわざそんな物まで用意しちゃって」
日誌を書き終わったのかパタンと閉じシャープペンを転がしつつ、まじまじと首輪を見て有美は何かに気付いたらしく言う。
「でもそれは困るよね。お風呂とか着替えとか」
「それ以前の問題なんですけど……」
そう、重要なのは首輪が外せない、ではない。雲雀恭弥の『所有物』と言わんばかりのこの状態なのだ。
自分が雲雀の所有物なのだと考えただけで、蕁麻疹がァァァ !!
「取り敢えず、鍵屋さんに行ってみて合い鍵作ってもらえば?」
「そだ!その手が合ったか !! 」
有美の意見にずびっと指を指し、なんとかこの首輪を外せる術を手に入れる事が出来、私は一安心する事が出来たのだった。
◆
「は?合い鍵は作れない?」
学校帰りに商店街の合い鍵屋に行った私は、店主に言われた事に目を見開いた。合い鍵屋なのに合い鍵を作れないとはどういう店だ。
訴えるぞ。
「実は並盛風紀委員に、その施錠の合い鍵作ったら店を潰すって脅されてて……。他の店も同じ様に脅されてるみたいなんだ」
私に目を合わせない様に横を向きながらに、冷や汗なのか汗を流しながらに言っている。ひっ雲雀の野郎ゥゥ !! 小賢しいマネをしやがってェェェ !!
「マジですか?」
「風紀委員が目を付けてない合い鍵屋探すしかないよ」