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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第15章 Rapunzel【🦋‪ ⇋ 主 ✉*(激裏)】


「な、なんでって……それは………っ! ひぁっ」

拒絶を封じるように吸い付き、柔く歯を立てられて、

腰骨の辺りにじんわりとした熱がたまってくる。



「フェネスッ……ほんとに、待って………!」

否定ばかりを口にするさまに気を害したのか、

胸を捏ねていたてのひらがウエストを撫で下ろしていく。



「ん、だ……めっ、ぁ………っ!」

細い腰のラインをなぞるように伝った手が、ほっそりと引き締まった太腿にふれる。



そして、問答無用でひらかれた。

秘めるべき箇所を探り、割れ目をなぞった指先は、常の優しさを消し去っていた。



「やっ……そこ、触っちゃ……いやっ………!

ひ、………あんっ」

花園を撫でた指先に、甘い蜜が絡みつく。



「……ここ、凄く濡れていますよ」

かすかな微笑を含んだ声に、茹だるような羞恥を感じる。



「ぁ、……んぁっ……ぁ………………っ」

彼の指先が入口をなぞるのに合わせて、ひっきりなしに艶音が零れる。



「ほら……この音、聴こえるでしょう? あなたが俺を欲して、濡らした音」

わざと音が立つように掻き回されて、せめてもの抵抗と唇をかむ。



「駄目ですよ。きちんと聴かせてください」

首を振る。けれどそのささやかな反抗は、すぐに艶音へとすり変わった。
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