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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第15章 Rapunzel【🦋‪ ⇋ 主 ✉*(激裏)】


「ひっ……! 待ってッ……ゆびっ………やあぁっ!」

やわやわりと入口を撫でていた指先が、内(なか)へと滑り込んだのだ。



細く、けれど男性らしく骨ばった指先が、ゆっくりと内側を撫で上げていく。



異物感と圧迫感に怯えていると、不埒な悪戯を忘れない親指が、花芽をすり潰す。



「あっ……! 駄目、………駄目えぇっ!」

ぐりぐりと捏ね回され、

ほんの少しだけ柔らかく馴染んだ隙を着いて、指先がさらに奥へと侵食していく。



けれど内奥のある一点をかすめた時、なけなしの慎ましさが焼け切れた。



「ひっ……そこ、ぐりぐり………いやぁ…………。」



「ここ、ですか?」
弱点をみつけた彼は、その箇所ばかりを執拗なまでに捏ねてくる。



「ふふっ……よく締まるね、あなたの中に入ったらどうなってしまうんでしょう」



「い、言わないで………!」

悲鳴に似た声で叫び、涙と恥ずかしさでぐちゃぐちゃになった瞳で睨んだ。



「そろそろ、あなたが達するところがみたいな」

ぐり、………ぐりゅっ。

奥を抉るように捏ねられ、切なく溜まっていた熱が弾けた。



「あ、……ああああぁぁっ………!?」

びくびくと身を震わせながら、彼女が昇り詰めた。
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