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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第15章 Rapunzel【🦋‪ ⇋ 主 ✉*(激裏)】


コツ、コツ……と長靴を打ち鳴らす。



「(主様………。)」

胸元を握りしめる。

苦しそうな顔で横たわる彼女をみて、心臓が締め上げられるような心地を覚えた。



(もう……厭だ)

彼女が傷つくのも、………彼女が他の執事(おとこ)に微笑いかけるさまを見るのも。



(! そうか)

他の皆に奪われるくらいなら、いっそ———。

浮かべた笑みは、満ちゆく月しか知らない。
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