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訳アリ主と恋スル執事たち【あくねこ短編集】

第14章 真綿の業【All Characters(地下1階組) ✉*】


くち、………くち。埋め込まれた指先の狭間から、厭らしい音が零れ落ちる。



「ぁ……あぅ、………ひ、………んんっ」

けれどもう、恥ずかしいと感じる余裕さえ抜け落ちていた。



………否。



寧ろ、艶音を零し、彼らの前で痴態を晒すみずからの姿に興奮を覚えて。



ちゅ、ちゅる。胸に移動したフルーレの唇が乳首を吸い上げてくる。



乳首と内側と内壁。

感じる箇所を同時に攻められ、だんだんと切なさが滲みはじめた。



「っ……や、なんか、きちゃ………っ」



「いいよ。逝ってご覧」

内壁を刺激しながら、親指で花芽をすり潰す。

その間もラトの舌は出入りしていて、早くこの切なさを解き放ちたくて、仕方なくなる。



ぐりっ、と花芽を強く捏ねれば。



「っ……あああぁぁ………!?」
達した彼女は、びくびくと身を震わせた。



「はぁ、はぁ、はぁ……っ」

荒い呼吸をくり返しながら、ふるふると豊かな胸が震える。

すっかり弛緩した足を抱えて、ひたりと象徴が宛てがわれた。



「やっ……そんな、大きいの………入らな………っ」

それは小柄で華奢な体躯でありながら、

ずっしりとたしかな質量をもつ、フルーレの象徴だった。



「ゆっくり入れますから、俺につかまっていてください」



「う、ん……。ひ……っ、ああぁ………っ」

ゆっくりと、とてもゆっくりと圧倒的な質量が埋め込まれていく。



みちみちと内側を押し広げながら奥へ奥へと侵食させる。

軽い苦しさを感じるけれど、その心地さえも快楽を高めるスパイスでしかなくて。



「っ……ん、ぁ、」

ゆっくりと動かされ、ざわざわとした不思議な感覚が彼女を襲う。

それが気持ちいいのだとわかる頃には、律動は激しさを増していた。



「では……私はこちらを」

ふふ。微笑ったミヤジが胸に口付ける。

先刻よりも尖った乳首に柔く歯を立てられ、びくびくとその身が震えた。
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