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炎のように【鬼滅の刃/煉獄杏寿郎】

第3章 どうしたら


「ただ今帰った。」
杏寿郎が煉獄邸の戸を開けると弟の千寿朗が駆けてきた。
「お帰りなさい、兄上。」
「、、、お帰りなさいませ、杏寿郎様。」
千寿朗の後ろから緋色が胴着姿でやってきた。
「きちんと鍛錬していたようだな。」
「はい。言われました通りに。」
「感心だな。おっと、忘れる前にこれを渡しておこう。」
杏寿郎が手に持っていた小さな包みを緋色を渡した。
「開けてみるといい。贈り物だ。」
杏寿郎に言われ、緋色は包みを開く。中からは赤いリボンが出てきた。
「緋色のリボンだ。君に似合うと思う。」
「、、、ありがとうございます。」
いつもの抑揚のない声だが、その表情は常より柔らかく見えた。
「、、、失礼します。着替えて参ります。」
緋色は二人に背を向けると、自室へと向かった。
「兄上、緋色さん、微笑んでいらしたようでした。」
「千寿朗にもそう見えたか。俺にもそう見えた。贈り物は喜んでもらえたようだな。」
杏寿郎と千寿朗は顔を見合わせて笑った。
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