第4章 誰のもの
(不死川さんは職場恋愛なんだ…。)
りんは額に青筋を立てて怒っている実弥を見つめた。
「胡蝶先生ってどんなお方なんですか?」
そう問いながら隣の杏寿郎に視線を移す。
杏寿郎は腕を組んで微笑みながら同僚の言い争いを眺めていた。
杏「髪が長いな!性格は温和で生徒にも好かれているが少々変わっている!一言で言うと良い人だ!!」
「へえぇ…。では…、」
りんは言葉を切ると小芭内に視線を移す。
「カンロジさんがどんなお方だかはご存知ですか?」
杏寿郎はそう問われると自身が積み上げた皿に目をやった。
杏「うむ!俺の実家は剣術道場なのだが、そこに通いに来ていた子だ!俺より大食いだぞ!一言で言うと良い子だな!!」
「へえぇ…!」
りんは驚きながら今度は天元に視線を移した。