第3章 相手を知るということ
女「あらー、可愛い系だったのね。その方が煉獄先生にはしっくりくるわ。お嬢さんもビールでいい?」
「は、はい!」
そのやり取りを口角を上げながら見守っていた杏寿郎は三人を追って座敷に上がった。
杏「水瀬りんさんと言います!宇髄の従姉妹なんです!昨日紹介してもらってお付き合いを始めました!!」
「あ…、挨拶が遅れました。水瀬りんです…。」
りんも名乗ってから杏寿郎を追うように座敷に上がった。
女「あー!確かに顔が似てるわね。その性格なら苦労したでしょう。」
そんな事を言われ慣れていないりんは目を丸くしながら、思わず『はい。』と素直に答えてしまった。
それに杏寿郎が嫌味のない笑い声を上げる。
「あ……、」
りんがまた赤くなったところに女将がビールのジョッキを五つ運んでくる。