第2章 初めての彼氏は…、
「し、進展は進展でしょ!教えてって言うから教えたのに…もう何があっても天兄には言わないから!!」
天『煉獄の好きなもん教えてやるって言ったから口割っただけだろ!従順に教えたみたいに言うんじゃねえ!』
「うるさいなあ!きちんと言ったんだから教えてよ!」
二人は言葉を切ると肩を上下させて息をした。
そして、少し冷静になった。
天『…芋。』
天元がぽつりと呟くと、気まずく思っていたりんもそれに乗っかる。
「………イモ…?じゃがいも?」
天『サツマイモ。引くほど食う。』
それを聞いたりんは、杏寿郎のプロフィール画像が確かにさつまいものイラストであった事を思い出し、頬を緩ませた。
「さつまいもかあ…。大食いなんだ。」
天『あいつ物欲はねーけど食費はかさんでるはずだぜ。』
「へぇ…。」
そう言いながらスピーカーに切り替えると、プロフィール画像を見ようと杏寿郎のメッセージ画面を開く。
そして目を見開いた。