第2章 初めての彼氏は…、
(見れば見るほど格好いい…。体格も…かなり鍛えてるんじゃ……。)
「あの、何か運動されているんですか?」
りんがそう問いながら軽く駆けて隣に並ぶと、杏寿郎は笑みを浮かべながら視線をりんに落とした。
杏「ああ!幼少期からずっと剣道をやっている!受け持っている部活も剣道部だぞ!!」
「わ…格好いい……。」
それがあまりにも杏寿郎に似合う趣味であったのでりんは無意識にそう呟いた。
すると杏寿郎の笑みは若干固いものになる。
しかしりんがそれに気が付く前に乗り換え先のホームに着いた。
「朝練があると規則正しい生活になりそうですね。」
杏「…ああ!平日は毎日朝練があるので夜更かしは出来ないな!土曜は長く活動できるので開始は朝練ほど早くはないが、それでも遅い訳でもない。なので金曜の夜はいつも宇髄を店に置いて帰っている!」
「ふふ、天元くんいつも振られてるんだ。」
りんが楽しそうに笑うと、杏寿郎は少しもやりとした。