第10章 使命感
杏「すまない!君の表情がはっきりと見えて堪らなかった!!」
そう言い放つ杏寿郎の笑顔は輝いている。
(……ずるい…………。)
その太陽のような笑顔にりんが早くもほだされてしまった時、杏寿郎の朝のアラームが鳴った。
それと共に平日の朝という現実に引き戻される。
「…お食事温め直してきます。少しおかず少ないですが杏寿郎さんのせいですからね。」
杏「うむ!すまなかった!!」
結局りんは杏寿郎を責めきれなかったが、すれ違いを解消できた二人の心は軽くなっていたのだった。
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「では…今日も頑張ってください。」
杏「うむ!君も無理せず頑張ってくれ!」
二人はいつも通り駅で別れると、それぞれの職場へと向かった。