第7章 一大イベント(part. 2)
「あ、可愛い…。仕事用の鞄に付けちゃおうかな…。」
自分や友人が買った物なら仕事用の鞄になど確実に付けないのだが、りんは杏寿郎フィルターのかかったそのキーホルダーを見てそんな事を思ってしまった。
杏「喜んでもらえて良かった!!」
りんはそう嬉しそうに言う杏寿郎に笑みを返すと改めて礼を言い、今度は自身のプレゼントを杏寿郎に手渡した。
「私も二つなのですが…、」
りんが嬉しそうな顔をしながらも言葉を濁した理由はすぐに分かった。
杏「……よもや!!」
りんが選んだのもまたボールペンだったのだ。
それも種類まで同じであった。