第7章 一大イベント(part. 2)
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杏「ただいま!!」
「お邪魔します。」
りんは来週から『ただいま。』と言うようになるのだろうと思いながら靴を脱いだ。
杏「先に俺から渡しても良いだろうか!!」
「はい。」
杏寿郎の楽しそうな声にりんはにこにことした笑みを浮かべた。
杏寿郎はそんなりんに二つの小さな袋を差し出す。
杏「一つに絞れなかった!受け取ってくれ!!」
「ありがとうございます。何だろう…。」
りんはそれらを受け取ると、細身の物から開けた。
そして目を見開いて少し固まった後、心底嬉しそうに笑った。
「毎日使います!!」
そう笑うりんが持っていたのは杏寿郎が雑貨コーナーで一番に選んだボールペンだ。
続いてもう一つの袋を開けると、するりとペンギンのキーホルダーが出てきた。