第7章 一大イベント(part. 2)
杏寿郎はパッと明るい笑みを浮かべた。
杏「水族館デートか!!二回目で誘おうと思っていた!『暗い中だと黒目が大きく見えて可愛さがアップするのでオススメ☆』らしいぞ!君の瞳の色は黒ではなくワインレッドだがな!!」
「…よく勉強してますね…。」
りんは恋する女心を暴かれ、少し居心地悪くなりながら微笑む。
杏寿郎はそんなりんの微妙な笑みを見つめると少し首を傾げた。
杏「そんな思惑も全て愛らしく思うぞ。それに、可愛くありたいと思うのは俺が隣にいるからなのだと自負しているのだが違うのか。」
そんな事を真っ直ぐ聞かれれば当然りんは赤くなる。
「…それは…そうですが……、」
杏「ならば、そのような顔をする必要はないな!!早く行こう!!!」
杏寿郎はそうして解決すると、まだ赤いりんの手をぎゅっと握って駅を目指したのだった。