第6章 一大イベント(part. 1)
杏「りんさんがもうそこまで思いを固めていてくれてるとは思わなかったな!!」
杏寿郎はりんの顔を上げさせると頭を優しく撫でて微笑みかける。
するとりんはハッとして赤面した。
「す、すみません…重たいことを言ってしまいました…。」
千(言わされたのに気が付いていないのかな…。)
りんと千寿郎が眉尻を下げる中、杏寿郎はにっこりと太陽のような笑みを浮かべる。
杏「いや!俺も同じ気持ちだ!!ただただ嬉しく思ったぞ!!」
「ほんとですか…。よかったです…!」
千寿郎はりんの丸め込まれやすさを見て、『ここまで簡単に流されてしまうのなら、後々辛くなる暇もないだろう。』という結論を出した。
千(まあ兄上はとても愛情を持っているようだし…。でも何かあったら僕が味方になってあげなきゃ…。)
槇「それで、りんさん。その…、子供の方は何人欲し」
千「父上!!!」
流石にその話題は踏み込みすぎていると思った千寿郎が膝立ちになった。