第6章 一大イベント(part. 1)
「は、はい!」
そんな様子を見た瑠火は微笑ましそうな表情を浮かべる。
瑠「杏寿郎との将来はどのように考えていらっしゃるのですか。」
千「母上!!」
瑠「千寿郎、大事なことです。」
「…え…それは………、」
助けを求めるように隣を見たが、杏寿郎は只にこにことしながら見下ろしている。
続いて他の面々の表情を見る。
すると味方は千寿郎だけである事が分かった。
(……そりゃ…、結婚出来たら幸せだろうなってぼんやりとは思ってるけど、いくらなんでも早すぎる話題なんじゃ…、)
そう思いながらもう一度杏寿郎を見上げる。
(…………………………。)
杏寿郎は色々と頼もしく引っ張ってくれる初めての恋人だ。
自身の偽りをすぐ見破ってありのままでいさせてくれた。
幸せがある方へと導いてくれるだろう事は分かる。