• テキストサイズ

【煉獄さん】嘘つきは百万の得【現代】

第6章 一大イベント(part. 1)




——


「これで最後です。」


なんとか持ち直したりんは六つ目の弁当を持ってきて微笑んだ。


杏「君の分はあるのか。今から作るのであればこれを食べてくれ。」

「そんな事をしたら杏寿郎さんのお腹が大変なことに…、」


そう断っている途中でりんの腹の虫が鳴く。

杏寿郎はにこりと笑った。


杏「決まりだな!諦めて隣に座ると良い!!」


杏寿郎は少し奥にずれ、りんを招くように隣をとんとんと叩いた。


「うぅ…このご恩は忘れません…。」

杏「大袈裟だな!!」


りんは箸を持ってくると清々しい声を出す杏寿郎の隣に座った。


「いただきます。」


そうして食べた弁当は正直に言うとあまり美味しくなかった。

その証拠に杏寿郎の『うまい!!』も聞こえない。



/ 312ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp