第5章 華
「えっ!?あのっ」
杏「一緒に入れば問題あるまい!!」
「ある!あります!!問題しかないです!!」
りんはそう言うと降りようとして抵抗した。
するとあっさり降ろされる。
しかしそこは脱衣所であった。
りんは真っ赤になって涙を滲ませながら杏寿郎を見つめ、口を開けたり閉じたりした後俯いた。
「…………先に入ります。」
杏「うむ!よろしい!!」
杏寿郎はそうしてにっこり微笑むと、あっさりリビングへ帰っていった。
(……敵う気がしない…。)
りんはそう思うと風呂場の前に置いておいたレジ袋から下着と化粧落としを取り出した。