• テキストサイズ

【煉獄さん】嘘つきは百万の得【現代】

第5章 華




———


杏寿郎の家へ帰ってきた二人は湯を溜めながらテレビを見ていた。


杏「む、沸いたようだな。先に入ってきてくれ!」


そう言われたりんは目を丸くした。


「そんな…杏寿郎さんが先です。」

杏「料理もして疲れたろう。君が先だ!」

「だめです!」


きっぱり断るりんを見て、杏寿郎も目を丸くした。


杏「君は客なのだから遠慮せず先に入るべきだ!」

「そ、そんなことできません…!家主が先に入るべきです!」


二人は自身が浸かった湯を使わせる事に抵抗を感じていたのだ。


杏(りんさんが浸かった湯に俺が入って良いのかという疑問もあるが、心頭滅却して入ればなんとかなるだろう!)

(私が浸かったお湯なんかを杏寿郎さんに使わせるなんて無理…!絶対譲れない…!!)


そうして珍しくりんが折れない姿勢を見せると、杏寿郎はりんをひょいと担ぎ上げた。



/ 312ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp