第5章 華
(行動が早い…。)
りんは大量の玉ねぎを鍋とボール二つに入れると、さつまいもを手に取った。
杏「もしもし、宇髄か!」
天『おう。そちらは俺を振ってりんと会ってる煉獄さんですか?』
天元の嫌味に杏寿郎は笑い声を上げる。
杏「ああ!その煉獄で間違いないな!進展あったぞ!先程口付けをした!!」
その言葉と共にりんが洗っていた芋を落とした音がした。
天元はその動揺の音を聞くと笑いを堪えた顔付きになる。
天『そこお前ん家だな。今日は泊まりか?』
杏「ああ!りんさんが少々オイタをしたので罰として泊まってもらう事にした!抱くつもりはないがな!」
「きょ、杏寿郎さん…、」
天『は?別々で寝るつもりかよ。』
杏「いや、同じベッドで寝るつもりだぞ!」
天『それお前後悔することになるぜ。』
「杏寿郎さん!」
りんが普段より大きな声を出すと杏寿郎は目を丸くして首を傾げた。