第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
『…さん…………!……したの………』
電話口の相手は突然無くなった私の声を心配してか何か話しかけているようだが、距離が遠くて聞こえない。
何故電話の邪魔をしてきたのか。
状況がいまいち掴めずにオペラさんを見た。
オペラさんはしばらく私と目を合わせていたのだが一瞬だけロビンくんに視線を外し、再び私に視線を戻すと会話をするように耳元にス魔ホを宛てた。
「さんには私という彼氏がいるので、2度と掛けてこないでください」
「んんんん゛!?」
相手の言葉を全てすっ飛ばしとんでもないことを言い出したので、驚きから声をあけげてしまった。
口を塞がれているので言葉にはならなかったが。
そんな私のことは気にしていないのだろう、少しの間オペラさんが相手と会話を続けたあと、私にス魔ホを差し出してきた。
ロビンくんは私の口から手を外す。
「え……え?どういうことですか?」
「さんに代わりたいとのことです」
通話中との画面を見る限り、どうやらまだ相手と繋がっているようだ。
オペラさんとス魔ホを交互に見ると頷いたので受けとる。
相手と会話をして良いらしい。
「かわりましたです」
『よかった!突然かわったからビックリしたよ』
「ご迷惑おかけしました…」
『いや良いんだ。それよりあの男性悪魔の話は本当なの?」
「話ですか?」
『あの電話の悪魔が…彼氏、て話』
「オペラさんのことですか? いやいや、それは冗だぁわひゃ!!」
突然脇腹に衝撃が走った。
どうやら脇腹を指で突かれたようで、くすぐったい感覚に変な声が出てしまった。
オペラさんを見れば自分が犯人だとでも言うように人差し指を上に向けながらこちらを見ている。
『さん?』
電話から聞こえる私を呼ぶ声に、慌てながら再び耳元にス魔ホをあてた。
オペラさんが未だに人差し指を立てているため、再度嫌がらせをしないようにと首を左右に振る。
「ご、ごめんなさい!さっきの人にいたずらをされて」
『いたずら?』
「そうなんです……」
『仲…良いんだね。やっぱり付き合っているんじゃない?』
「いえ、そんなことはあはは!ちょ、やめてふひひ!やめて、ください!!」
再びの脇腹の衝撃に笑いが勝手にもれた。